生い立ちとバレーボールとの出会い

石川祐希(いしかわ ゆうき)選手は、1995年12月11日、愛知県岡崎市に生まれました。
幼少期からスポーツ好きで、小学生の頃に「友だちと一緒に始めよう」と軽いきっかけでバレーボールを選択。
姉の影響もあって、自然に競技へ熱中していきました。
高校時代の快進撃
星城高校に進学すると、その才能は全国区に。
2012年、2013年と2年連続でインターハイ・国体・春高バレーの三冠を達成。
圧倒的な得点力と勝負強さで、高校バレー界の“怪物”と呼ばれる存在になりました。
大学時代と日本代表デビュー
中央大学に進学後、1年生にして全日本代表候補「Team CORE」に選出。
2014年、18歳で仁川アジア大会に出場し、日本代表デビューを果たしました。
同年にはイタリアの強豪クラブ・モデナへ短期留学し、世界最高峰リーグ「セリエA」のレベルを体感。
この経験が、後のプロキャリアの大きな礎となります。
イタリア・セリエAでの挑戦

大学卒業後は本格的に海外挑戦を開始。イタリア・セリエAでキャリアを重ね、以下のクラブでプレーしました。
- モデナ(2014-15/短期)
- ラティーナ(2017-18)
- シエナ(2018-19)
- パドヴァ(2019-20)
- ミラノ(2020-24)
- ペルージャ(2024- )
2024年からは世界屈指の強豪 シル・セーフティ・ペルージャ(Sir Safety Perugia) に所属。欧州のトップ選手と肩を並べながら、背番号14を背負ってプレーしています。
日本代表での功績
石川選手は2021年から日本代表キャプテンを務めています。東京五輪(2021年開催)では、男子日本代表を29年ぶりのベスト8進出に導き、日本バレーの復活を印象づけました。
その後も活躍は続き、ネーションズリーグ2023で銅メダル、2024で銀メダルを獲得。世界の舞台で確かな結果を残し続けています。
さらに2025年5月には、所属クラブのペルージャでCEVチャンピオンズリーグ優勝を達成。日本人男子選手として初めて欧州チャンピオンに輝く歴史的快挙を成し遂げました。
個人タイトルと評価

・ワールドカップ2015、2019 ベストアウトサイドヒッター
・アジア選手権MVP
・ネーションズリーグ各大会でベストスパイカー選出
など、数々の個人賞を受賞。世界的にも「トップアウトサイドヒッターの一人」として評価されています。
石川祐希という存在
石川祐希選手は、191cmの身長とスピードを活かした多彩な攻撃、安定したレシーブ力、そしてリーダーシップを兼ね備えています。努力を惜しまない姿勢と、常に進化を求める姿は、日本の若手選手やファンにとって大きな刺激となっています。
「友だちと始めた」小さな選択が、やがて世界の舞台を切り開いた──石川祐希の物語は、才能と努力、そして挑戦心が生んだ奇跡の道のりです。これからも日本代表の象徴として、そして世界のトップ選手として輝き続けるでしょう。
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